「本業スキルが活きる」「1時間クンニ保証で稼ぐ手も」普通の中年男性が“女風セラピスト”として稼ぐには? 伊藤綾
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近年、ひそかなブームとなっている「女風(女性向け風俗)」。セラピストやキャストと呼ばれる男性が、女性客に対して性的な要素を含む接客や施術を行うサービスの総称だ。現在、都市部を中心に約350店舗が全国に存在するといわれているが、そこで働くセラピストは“会社員の兼業”というパターンも多いとか。
女性が「男を買う」時代の到来は、一般男性にとっても“楽しく稼げる副業”となり得るのか?
『
女風に行ったら人生変わった 』(鉄人社刊)の著者で、女風利用者やセラピストなどの関係者を多数取材してきた作家・大泉りか氏に話を聞いた。
今回は、ごく普通の中年男性が女風セラピストとして活躍するためのコツを聞いた。実は、会社員の本業スキルが付加価値を生むこともあるとか……。(記事は前後編の後編)
【前編記事】⇒
女風セラピストの仕事は「休日や夜だけ」「会社員の“兼業”が多い」中年男性でも稼げるのか?
中年セラピストはいかにして稼ぐ?
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『女風に行ったら人生変わった』(鉄人社) ――どんな男性がセラピストとして稼いでいるのでしょうか?
大泉:もちろん、若さやビジュアル重視で、“元ジャニーズ”などのわかりやすい肩書や価値を持つイケメンを望む女性もいますけど、おじさんニーズも全然ありますよ。
――マジですか?
大泉:どちらかというと、20代の男性はアイドル需要や色恋系の売り出し方が多いんですが、いかにもモテそうな若い男性の前で裸になる自信がない、という女性もいます。テクピ(施術のテクニックを重視するセラピスト)系は、だいたい30代〜40代が多い印象です。女風バー「I AM THAT I AM 」というセラピストと会えるバーがあるんですが、定期的にイベントを行っていて、その中でも「アラフォーDAY」は人気で、すぐに予約でいっぱいになってしまうと聞きました。
――個人的な話になりますが、20代後半の頃に「20代前半の女はこの先も一生年下だが、30代の女性が自分よりお姉さんなのは今だけだ」などと言って、年上嬢ばかり指名していた男友達がいました……。
大泉:とくに女は年齢を重ねると、相手が20代でも子どもっぽく感じて、性的には見られないということもあります。抱擁力やテクニック、高いサービス精神を期待して、年上のセラピが良いという利用者は珍しくないです。変に若ぶらず、年相応の落ち着きと魅力を磨くことが中年セラピの生きる道かもしれません。
講習制度はあるが、“自主性”が大事
※写真はイメージです ――しかしながら、まわりからは落ち着いた余裕のある大人に見えるかもしれませんが、中年男性の大半は、女性との接し方に全く自信がありません。遅漏気味なだけです。
大泉:接客のコミュニケーションや施術のテクニックなどは、どんなお店でも講習などの研修制度があるので、ある程度そこは安心だと思います。ただ、あくまでセラピは個人事業主なので、自主性も大切です。超やる気がある人はSNSなどを通じ、性風俗系の勉強会にガンガン参加していますね。
――受け身で指導してもらえるのは最低限のことで、十分な仕事量の保証はないと。
大泉:「東京秘密基地」「萬天堂」など、業界最大手は新規利用者の流入も多い一方、登録されているセラピの数も多い。結局、一番大切なのはSNSなどでの個人集客なんです。だから、女性から興味を持ってもらえるように、セラピはみんなSNSなどで愛とセックス哲学について語っているんですね。
安定して長く働き続けるために大切なのはリピーターや固定客で、まずはSNS運用などの営業努力や基本的な人間力が必要になります。
「本業のスキル」がセラピストの付加価値に
※写真はイメージです ――では、女風で活躍する中年セラピで、実際に人気の肩書や営業スタイルにはどんなものがありますか?
大泉:少しビジュアル路線も入っていますが、格闘技経験のある男性や本業がジムトレーナーなどのセラピは、施術が上手なイメージもあって人気です。最初に1時間ほどガチトレした後、ストレッチからの性感マッサージというコースを設定しているセラピもいらっしゃいました。それに加えて、普段の食事指導なども行うことで、女風通いを習慣化させるという営業戦略ですね。
――リピーターを掴むうえで、すごく理にかなっていますが、もはや何が主体のサービスなのか(笑)。
大泉:女風はコスパを気にしている利用者が多いので。とある筋トレ系セラピの人気があまりに高く、その影響で他の所属セラピも次々にジムトレーナーの勉強をし始めたとか……。
――本業を活かして差別化を図る視点は参考になります。
大泉:オフィスソフトのExcel指導の人気のセラピから話を聞いたこともあります。その人は本業がIT系の講師らしく、「マンツーマンでExcelマクロを教えて、最後にクンニも付くのでコスパは良いですよ」と言っていました。実際に利用者からも「最後にご褒美があるから頑張れる」ということで、なかなかニーズがあるみたいです(笑)。
――性感マッサージも付いた“レンタル〇〇”的な発想ですね。
大泉:本業のスキルやノウハウをコースに取り入れる売り出し方は、女風の兼業セラピストならでは。女風の接客は、きめ細やかな気遣いで姫扱いが基本となるので、普段からエスコート慣れしていることも武器になるので、接待の多い営業職なんかも向いていると思います。
ルックス・年齢不問で稼げる「テクニック特化」の道も
※写真はイメージです ――ビジュアルにも自信がなく、付加価値となる本業スキルもない場合はどうしましょう?
大泉:たとえば、1時間のクンニ保証付きのセラピとしてブランディングすればいいと思います。クンニは、好きな女性が多い一方で、射精したい盛りの若い男の子はおざなりにしがちな前戯です。また、彼氏などのパートナーにされるのは恥ずかしいという女性も多いですから。
――舐め犬として頑張るというブランディングに、中年ならではの枯れっぷりを感じさせます(笑)。
大泉:現役セラピ曰く、クンニは顔の位置が離れるのでラブい感じのプレイを希望する女性にはハマらないそうですけど、刺さる層には刺さるかなと。
――相性やフィーリングの合う/合わないは当然あると思いますが、コツコツ型のテクニック路線は再現性も高そうな気がします。
大泉:最近は人気のM性感や、マッサージ主体の店などは施術の技術がすべてなので、ルックスや年齢に関係なく稼ぎやすいです。あす香氏がオーナー兼セラピストを務める『SPAWhite』さんは、VIOに一切触れず、粘膜接触もないコースもありますね。
――それは普通のマッサージとは違うんですか?
大泉:手を重ね合わせたり、ハグしてくれたり、イチャイチャの要素が多いみたいです。女風ではないですが、「イケモミ」という、イケメンが愛撫的なマッサージをしてくれる女性専用の店舗型サービスがネットで話題になったこともあります。
セラピストというキャリアの先にあるもの
※写真はイメージです(画像生成にAIを利用しています) ――セラピストとして働くにあたり、お店選びのアドバイスはありますか?
大泉:格安店や高級店といった価格ランクも希薄な業界なので、Excel講師セラピストみたいな感じで自分なりのブランディングで稼ぐなら、気が合いそうなオーナーがいる中小店のほうが働きやすいかもしれません。
――あと、会社や家族にバレるなどの女風だからこそのリスクはありますか?基本的にはOLがキャバクラでバイトするのと同じ感覚だと思うんですけど。
大泉:家族バレは聞いたことがないですね。収入を家計に還元するなど、副業としての実態があれば、そうそう疑われることもないのかなと。
――セラピストを辞めるパターンとしては、どういうものが多いんでしょうか。
大泉:お客さんの女の子の相手をすることやSNS対応が大変で、精神的に消耗する人は少なくないみたいですね。やっぱり感情労働なので。
あと、会社員が多いので転勤や本業が忙しくなったタイミングで辞める方が多いようです。最終的に本業化したり、風営法の許可を取って新規独立したりするブームもちょっと前にありました。兼業で働いているセラピはビジネス的な独立心やバイタリティに溢れる人も、けっこう多いんですよ。
――なんか夢のある仕事ですね。私も挑戦してみようかな……。
大泉:アナルの堀り方だって何だって、技術を身につけて人生困ることはありません。一人でも太客がつけば、月1〜2回でお小遣いをもらえるセフレのような関係も夢ではないでしょう。
<取材・文/伊藤綾>